パッセージ:
CBF600Sはミドルクラスのスポーツネイキッドとして日本でも安定した人気がありますが、乗ってみた感覚はどんな感じでしたか?
丸山 浩:
一言でまとめると、万能ライトスポーツツアラーです。ポジションはバーハンドルが高めの設定で、背筋をまっすぐ伸ばして走れます。スクリーン・シートも身体に合わせてネジで調整できるので、ライダーに合わせたポジション作りが出来るところが良いですね。カウリングも高めに設計されていて、アップライトなポジションにも関わらず、140〜150km/h域での巡航を優にカバーしてくれます。エンジンは4〜5,000rpmでの低速トルクが強化されているので、街乗りなど一般的な走行ステージでの扱いやすさもあり、さらに高回転域まで回せば、ワインディングでもハイペースな走りが楽しめますね。
パッセージ:
このバイクは結構な熟年ライダーに人気があるのですが、おとなしめな外観に反して結構スポーティですよね?
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丸山 浩:
エンジンがHONDAらしく元気ですからね。600SS直系の回すほど出力が立ち上がる特性は、やっぱりスポーツ走行に適しています。そして、足回りにコシがあり、しっかりしているんですよ。直進安定性の高いハンドリングなのですが、サスペンションが適度に堅めにセッティングされており、ハイペースな攻めの走りをしっかりサポートしてくれます。エンジンとハンドリングがスポーツレベルでマッチングするようにバランスが取られているんですね。やはり、想定された走行ステージが、巡航速度の高い欧州に向けられているマシン。ワインディングでは、ツアラーであることを忘れて、ついつい攻めてしまいたくなるほどです。
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