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ツーリングへ行こう
  LECTURE3 快適で安全な乗車フォーム
   
     
 

信号のない高速道路は快適だが、ワンミスが大事故につながるので油断禁物。周囲の状況を判断しつつ、速度は一定をキープしリラックスして走る。特に、ライダーは視線を下げず、遠くまで広い視界を意識する。また、高速走行時は風圧も高く路面からのショックも大きくなるので疲れやすい。ゆっくりと大きく息を吐いて深呼吸し、力を抜いてリラックスすることを定期的にチェックする。タンデム側もなるべくリラックスしたフォームを取り、前方に視線を向けブレーキング時に前のめりにならないように瞬時にニーグリップ出来る準備をしておく。疲労防止のために左右の手を時々持ち替えるようにしよう。

       
       

高速道路タンデム走行シミュレーション

高速タンデム解禁に先立ち、基本を予習しておこう。まず、ライダーだが視線をできるだけ先へ先へと送るのがポイント。周囲の状況を早めに察知し、トラックなど大型車車両が前後左右にいない環境を積極的に作ることが安全をもたらす。その上で、車の流れに沿って走り、基本的に速度は一定でキープする。速度ムラはタンデムライダーを疲労させるし他車との事故の原因となりやすい。また、車両間隔は詰めすぎないこと。後続車が車間を詰めてきたら先に行かせるのが賢明だ。車線変更は死角がないか要注意。高速での急激なレーンチェンジはリスクが高いので、常に余裕を持って確実な確認を行う。そして、早めの休憩を取ることも正しいテクニック。高速の連続走行は思いのほか疲れるものだ。

       
       

追い越しは余裕を持つこと

 

タンデムの追い越し加速は時間がかかる。余裕のある状況でしかしないこと。周囲の安全を確認した後、ウインカーを操作するのが手順。

   
 

追い越しはダラダラやらない。安全確認をしたら追い越し車線に入る前から加速状態を作り、穏やかに出て行くとスムーズ。

   
 

追い越し車線で十分な車間距離を確認したらウインカーを出しながら、本線に加速状態のまま穏やかに戻る。

 
 

合流は一気に加速する

 

高速道路の合流車線では十分に加速しておき、本線の車両にブレーキをかけさせないのがポイントとなる。

   
 

本線の車両の前後どちらに入るか判断するのを迷うのが一番危険だ。早めの正しい判断で正確な操作を行おう。

   
 

無理矢理な割り込みをしないのは当然だが、本線ではすぐに飛ばさない。マシンと体を慣らしてから徐々にペースを高める。

       
       

大型車の後ろにはつかないように

 

トラックやバスなどの大型車の後ろは視界が悪く排ガスも苦しい。また、落下物にも遭遇しやすいので避けなければならない。同様に大型車の前も走らない。大型車は重量があり急に止まれないからだ。追い越し時の乱流にも注意しておく。

 
       
       

料金所通過をスムーズに行う

 

バイクによる料金所の通過は手間。両手を離すために車体が不安定になりがちだ。そこで、思い切ってタンデムライダーに任せてもいい。スムーズだし、ハンドルを両手で持って両足で支えられるメリットがある。

 
       
       

早めに休憩を取る

 

高速走行は単調で眠くなったり、風圧と振動で意外に疲れが大きかったりするもの。走行60〜90分に1回は休憩しよう。水分補給と十分なストレッチも欠かさないように配慮したい。

 
       
       

タンデム時の荷物はどこに置く?

 

ソロならタンデムシートにバッグをおけるがタンデムでは不可能。また二人分となる荷物は量そのものが多い。理想はバイクに装着するパニアケースとなる。特にトップケースはパッセンジャーの背もたれともなり安定も向上する。タンデムランが多い場合には装備をおすすめする。

 
       
 

バイクに収納出来ない時はやはり背中に背負うディパック類を活用することになる。この場合、ライダーはパッセンジャーとの適切なフォームを維持できる小型なバックを選ぶ。パッセンジャーは大きなバッグも背負えるが、不安定にならないようにベルト類の締め付けをチェックしておく。また、荷物を背負った状態では体のホールドを再確認して無理のないように慎重な走りを意識する。

 
       
(協力:ヤングマシン)
 
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